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映画『あの頃。』のあらすじ・感想【ネタバレ有】

こんにちは!ムビ8管理人のアイランドです!

本日は映画『あの頃。』のあらすじや感想などを紹介していきます!

本文にはネタバレを含みますのでご注意ください!

まずは公式の予告編をご覧ください!

作品情報

監督:今泉力哉
キャスト:
原作:劔樹人
劔樹人・松坂桃李
脚本:冨永昌敬
コズミン・仲野太賀
公開日:2021年2月19日
イトウ・コカドケンタロウ 他

簡単なあらすじ紹介

バイトに明け暮れ、好きで始めたはずのバンド活動もままならず、楽しいことなどなにひとつなく、うだつの上がらない日々を送っていた劔(つるぎ)。そんな様子を心配した友人・佐伯から「これ見て元気出しや」とDVDを渡される。何気なく再生すると、そこに映し出されたのは「♡桃色片想い♡」を歌って踊るアイドル・松浦亜弥の姿だった。思わず画面に釘付けになり、テレビのボリュームを上げる劔。弾けるような笑顔、くるくると変わる表情や可愛らしいダンス…圧倒的なアイドルとしての輝きに、自然と涙が溢れてくる。
すぐさま家を飛び出し向かったCDショップで、ハロー!プロジェクトに彩られたコーナーを劔が物色していると、店員のナカウチが声を掛けてきた。ナカウチに手渡されたイベント告知のチラシが、劔の人生を大きく変えていく――。

引用:https://phantom-film.com/anokoro/

何かに夢中になれる人生って最高!

今になってはアホらしいと笑える”あの頃”の思い出。なんとなくバイトをして、なんとなく音楽をやっていた頃に、あややの存在を知りのめり込んでいきます。CD屋でのちの仲間の一人となるナカウチに誘われ、「ヲタ活」に参加し、人生における最高の仲間に出会うことができた劔。

これは原作者の実体験であり、誰にでもある”あの頃”の青春物語です。

「私の人生で忘れることのできない大事なひと時と、自慢の友人たちを記録した大切な作品。映画の力で多くの方に伝わり、さらに愛するハロー!プロジェクトが、一層盛り上がるきっかけになれば、私のハロヲタ人生に思い残すことはありません」

引用:https://phantom-film.com/anokoro/

何かに夢中になったことのある人なら、共感すること間違いなし!

”推し“がいるだけで、世界は広がり、人生が楽しくなる。閉塞感漂う世の中だからこそ、「ヲタ活」を通して、自分らしさや幸せな生き方のヒントが見つかるのではないでしょうか。

今が一番楽しいんだよ。でも…。

年齢を重ねるごとに”あの頃”を思い出して、笑い合える友達。しかし、”あの頃”っていつのことなんでしょうか?中学生では小学生の頃は…、大学生では高校生の頃は…、社会人になった今では学生の頃は…。そしてもっと大人になれば、”あの頃”は…。これはもう延々のループですよね(笑)

そう、つまり”今”が一番楽しいんです。

でも”あの頃”はよかった。これもかけがえのない事実です。

誰しもにあった、自分達だけの世界。他の人から見たら面白さなんてわからないだろうけど、でも夢中になった”あの頃”って本当に大事で一生の思い出になっているんだと思うんです。今が一番でも、”あの頃”も大切な思い出の一つで、無くしてはいけない記憶、いつでも思い返せる記憶にしておきたいものですね。

なにこの内輪ネタ(笑)でもなんか懐かしい

この映画を観た方の評価はわかれるかもしれません。

とある知らない人たちの、青春の記憶だからです。自分達だから面白いのであって、他から見たら理解できない価値観・世界観を見ていて、「ナニコレ、ヲタクの話ずれてない?」と感じる方もいると思います。たしかに延々と内輪ネタを見せられるので、ハロプロやヲタクの話を観たかった人は、違う印象を持つかもしれませんね(笑)

私自身も、「なにこれ、くだらな(笑)」と思いながら観ていましたが、でもどことなく感じる懐かしさのようなものもあって、このさじ加減が絶妙なんだなと思いました。良い意味で中身が無いというか(笑)

語彙力がアレですが、まさに”あの頃”という感じでした!(笑)

イヤな奴だけど憎めないコズミン

この映画の影の主役はコズミンといっても過言ではありません。

  • 冒頭 コズミン、やばいな(笑)
  • 中盤 コズミン、良いところあるやん(笑)
  • 終盤 コズミン…、コズミーーン…!!

まあ俗にいうイヤな奴なんです。でも憎めない、そんなコズミンでした。

恋愛研究会に入ってきた劔にすぐマウント取ってくるし、すぐキレるし、でも落ち込んでいるところでシチューを作ってくれるし、そのシチューも粉っぽいし、なんていうかもう総じてコズミンなんです(笑)

そんな無敵だと思ってたコズミンが、あの頃から時が経って、肺がんを患ったことを知ります。肺がんなのに風俗に行っていたり、すぐに良くなって無敵だと信じていました。

心配していたあの頃の仲間も安堵します。しかしそれも束の間。がんが骨に転移していることが判明しました。そんなコズミンを追悼する意味で、”あの頃”のバンドを再結成し、まだかろうじて動けるコズミンと”あの頃”のようにバカ騒ぎをして楽しみました。

その後、コズミンの容態は悪化し、帰らぬ人に。

周りからしたら不謹慎ではありますが、棺に入ったコズミンの顔を見て、仲間たちは大爆笑し、コズミンの好きなアニメキャラを棺の中に敷き詰めて見送るのでした。

イヤな奴だけど大切な仲間。それは死んでも変わらないということですね。

アイランドの感想まとめ

この映画はまとめると、

  • 誰にでもある”あの頃”は最高で最強
  • でもやっぱり今が人生の中で一番楽しい
  • どこか懐かしさを感じる

以上のような感じでしたね!味わい深い映画でした。

世間から理解されにくい全力のヲタク。でもこの出会いがきっかけで最高の仲間に出会い、かけがえのない”あの頃”を手に入れることができた。やはり”あの頃”は最高で最強なんです!

でも”あの頃”は、”あの頃”もといった延々のループになっていることにも気が付きます。結局、今が一番楽しく、今も時間が経てば”あの頃”の笑い話になっているんです。とにかく今を全力で楽しもうと思わせてくれる素敵な映画でした。

登場人物の内輪ネタにはついていけない部分もありましたが、自分が全力だった”あの頃”を思い返してみると、自分達もこんな感じだったのかもしれないなあと、どこか懐かしさを感じる絶妙な内容だったと思います。

是非、”あの頃”を思い出して懐かしさを感じて見てください!(笑)

アイドルって人をここまで夢中にできるんですね。誰でも何かに夢中になればきっと素晴らしい”今”を過ごし、それは最高の”あの頃”思い出になっていることでしょう!

最高の人生を。それでは、また~!