注目キーワード
  1. 劇団四季
  2. Netflix

映画『ブレイブ~群青戦記~』のあらすじ・感想【ネタバレ有】

  • 2021年3月18日
  • 2021年3月23日
  • 邦画

こんにちは!ムビ8管理人のアイランドです!

本日は映画『ブレイブ~群青戦記~』のあらすじや感想などを紹介していきます!

本文にはネタバレを含みますのでご注意ください!

まずは公式の予告編をご覧ください!

作品情報

監督:本広克行
キャスト:
原作:笠原真樹
西野葵・新田真剣祐
脚本:山浦雅大 山本透
瀬野遥・山崎紘菜
公開日:2021年3月12日
松平元康・三浦春馬 他

簡単なあらすじ紹介

退屈な授業と、常勝を義務付けられた部活。“その日”は、彼らにとっていつもと同じ学校生活だった。自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、部活にも力が入らないでいて、幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、そんな蒼のことを気にかけていた。いつもと変わらない日々の中だったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変する。学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来して、学校生徒はパニックに!次々と生徒が倒れていく中、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまったことに気付く。果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、平和な現代に戻ることができるのか?!いま、歴史上で決して語られることのなかった、前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!

引用:https://brave-gunjosenki.jp/

驚嘆と沈黙の冒頭15分間にご注意を

(C)2021「ブレイブ 群青戦記」製作委員会 (C)笠原真樹/集英社

原作を知らなかったので、冒頭15分が衝撃的でした…。

事の発端については後に特進組が分析してわかるので、最初に触れておきます。星徳学園の校庭には、しめ縄で括られた大きな石があり、これに落雷が落ちたことで、特殊な磁場が発生し、タイムスリップをしてしまったのだそうです。(ゼロ磁場がどうのこうの…。特進組の知識がとにかく凄いです)

そしていざタイムスリップ!舞台は戦国時代へ!ここまでは期待していたタイムスリップ×学生×戦国時代という面白そうな設定通り。しかし、この後すぐ私はあまりの衝撃に開いた口が塞がらなくなってしまったのです…。

はい、学生が大量に殺されまくります。戦国時代の格好をした落武者のような集団が突如として現れ、手当たり次第に殺しに殺します。悪の教典を彷彿とさせる殺しぶりです。血もブシャブシャ出ます。「え?こんな映画なの?」そう思いながら冒頭の15分間が過ぎていきました。

そこに現れたのは敵の指揮官と思われる、仮面をつけた無名の武将“簗田政綱”。こいつの正体とは、一年前に行方不明になっていた星徳学園の生徒“不破瑠依”でした。とある目的があって一年前の同じ条件が重なる日にこの時代にタイムスリップして、織田信長の家臣として生きていたのです。その目的については後半で触れていきます。

とにかく冒頭15分間で予想を裏切られ、アスリート集団の生徒たちのほとんどが殺され、数人の人質を取られ、残ったのは数十人。松平元康(後の徳川家康)は、高校生の味方というわけでもなく、体育館に拘束されます。葵の決死の交渉によって命は助かるも、織田の砦はお主らだけで攻めるのじゃという無理難題をふっかけられてしまうのです。情報量に圧倒されながら、「思ったのと違う…」こんな気持ちで物語は進んでいきました(笑)

物語の時代背景と“不破”の目的

この時代は戦国時代。織田信長が桶狭間を攻める直前です。桶狭間の戦いで、織田は有力大名今川家を滅ぼすという、後の歴史的にとても重要な局面でした。

星徳学園の生徒たちは、まさに織田信長が覇道を突き進もうかという時代にタイムスリップしてきてしまいました。この時、今川家に仕えていた松平元康は、織田領に挟まれて孤立した拠点に兵糧を運ぶという任務の真っ只中でした。この任務を成功させるために、星徳学園の生徒たちに織田の拠点である“松出砦”を襲撃させ、その隙に兵糧を届けようとしていたのです。

先にタイムスリップしてきていた“不破瑠依”は“簗田政綱”として、本能寺の変で織田が滅ばなかった世にする為、つまり徳川家康が築いた太平の未来を阻止するために織田家に家臣として仕え、裏で様々な策略を織田信長に伝えていました。

“不破瑠依”は戦乱の未来に変えるという陰謀があったんですね。信長・家康・秀吉とは、不破にとって、歴史を改変するためのただの道具に過ぎなかったというわけです。

戦国時代×アスリート高校生

未来からやってきたアスリート高校生集団は、戦国時代に適応して無双できるのでしょうか?

答えは否!

有力部員たちは軒並み殺されてしまいます。能力が高くて、戦国時代にはないスポーツの技術を応用できても、この時代を生き抜く武士たちには、歯が立ちません…。真剣の前で、学生は木刀や素手、タックルで挑みます。そりゃあ分が悪いですよね…。愛嬌のある学生たちが倒れていく姿を見るのは少々つらい部分もありましたが、特進組の兵器開発により、なんとか五分五分の戦いに持っていきます。特進組や文化部が、ペットボトルロケット、アメフトボール爆弾、火炎球を作成し、挙句の果てには雷を誘発する装置を作り、雷が落ちる時刻まで導き出すんだから、非常に頼もしい存在でしたね。

“アスリート×科学力”これによって、星徳学園側は大量の犠牲者を出しながらも、敵の第一陣をなんとか退け、織田の“松出砦攻略戦”に挑むことになるのです。

松平元康とは一体何者?

今作のキーマンであるこの人物。そう、後の徳川家康です。

貫禄があり、人を惹きつける何かを持っている只者じゃない男を見事演じ切っており、元康という男として作品に生きていました。本当に素晴らしかったです。

元康は、惨殺された無残な校舎に到着した救世主かと思いきや、全くそんなことはありませんでした。生存者を体育館に集め、監視します。その中で、葵はある作戦を思いつきます。未来で知られている歴史の教科書を参考に、元康が兵糧を届けることを成功させるための策を教えると交渉を始めました。これに対し、元康は冷酷な表情で葵の首元に刃を突きつけます。

しかし、葵の眼に何かを感じた元康は、葵を信じ仲間を開放すると約束してくれました。ただし、条件付きで。この条件とは、その策をお主らで実行せよという話でした。生存者は僅か。この状況から脱却するには要求を呑むしかありませんでした。

最初は、とても冷酷で怖い人物であった元康。しかし、葵と話すことによってだんだん心を開き、葵に何かを感じ始めます。元康は自分の夢を語り、将来の自分の姿を聞くなど、好奇心旺盛な青年のように、無邪気に笑い散らかすのです。そんな元康に葵は疑問をぶつけます。「一生懸命とかわからないんですよ。」これに対し元康は「一所懸命のことか?儂はその言葉が好きじゃ!」と返します。

“命を懸けて、領地や仲間を守り抜く”

そんな言葉だと葵に語り掛けました。この言葉、非常に重要な言葉で、この作品の肝でもある“自分を信じる心”に通ずる部分でもあるので、絶対に忘れないように心に深く留めておいてくださいね!(笑)

いざ出陣!“松出砦攻略戦”

さあ、高校生集団の初陣が始まりましたよ。

怪我人や女子を除き、30名弱の希望者で隊を編成しました。

  • 元康の兵糧運搬のための囮
  • 拉致された仲間の救助

以上2点を目的に、500人の敵がいる松出砦へ。

空手、ボクシング、アメフトの肉体派チーム

剣道部、弓道部、野球部の支援チーム

ドローンを用いた特進組の偵察チーム

こう見るとなかなかやれそうな予感。しかし、それは儚い夢と散っていきます。星徳学園きってのオールスターでしたが、道中で忍者に襲われたりと徐々に人数を減らされ20名弱に…。葵の親友であり、全体のリーダーであった松本考太も命を落としてしまいます…。一同は心が折れかけていましたが、元康の計らいでご飯を食べさせてもらうことに。ここで各々の思いが爆発し、泣きながらおにぎりをかじって、無事に皆で帰ろうと再び一丸となるのでした。

さあ今度は只でやられないリベンジマッチ。松出砦に到着。

いざ開戦!アメフト爆弾、火炎球でまずはけん制。その後肉体派チームが捨て身の覚悟で突破口を開き、第一陣突破。第二陣はさらに人数が多く配置されているとのこと。これを身軽なフェンシング&空手チームの奇襲もあって、敵を混乱させることに成功します。しかし、数に押され形勢は不利に傾き始めます。

もうダメだ。その時、馬が駆ける音が聞こえてきました。

「待たせたなあ!!」元康さん!!信じてたよ!!

本当に輝いていて、この映画の中で一番のシーンだったといっても過言ではありません。大きく手を広げる貫禄と平和の武士。元康の“一所懸命”の精神が見て取れる気迫でした。これは是非皆様にも観ていただきたいですね。しかし、戦いの最中に葵に向けられて発砲された銃弾を代わりに受け、まさかの討死。希望からの絶望です。この落差は凄かったです。守るべきもののために命を懸けたまさに“一所懸命”。これを体現し戦場に散りました。「あんたが死んだら歴史が変わっちゃうんだよ!」葵は泣き崩れますが、元康から形見として刀を授かります。元康の想いも胸に、葵はさらに奮い立つのでした。

前線では仲間が捨て身で活路を開いてくれる中、仲間が囚われている第三陣には葵たちが到着。幼馴染の遥を救出します。しかし、ここで立ちはだかる不破。凄い戦闘シーンでした。不破の歪んだ思想と実力を前に圧倒される葵でしたが、元康から授かった刀に想いを乗せ、本領発揮していきます。なんとか不破を討ち取り、この戦いは大きな犠牲を払いながらも、勝利として納めたのでした。

アイランドの感想まとめ

この映画をまとめると、

  • 自分を信じる大切さ
  • “一所懸命”と“一生懸命”の精神
  • 松平元康の見事な生き様

以上を感じ取れる作品となっていましたね!

主人公の葵は、“一生懸命”とかの精神がよくわからない、自分に自信を持てない高校生でした。才能はあるのに、奥手で戦国時代には向かない性格の持ち主でした。しかし、仲間の死や元康との会話を通して、“自分を信じる大切さ”とその思いが秘める強さに気付きます。そして、かつては剣道で名を馳せながらも友人への配慮で辞めていた剣術が覚醒し、敵の黒幕であった不破までも倒すことに成功しました。

もっと早ければ、あの時弓矢を引いていれば、後悔は残りますが、一歩前に歩むことができた葵の成長物語でもありましたね。結果、葵を庇って討死した元康に代わり。元康が家康となって太平の世を築くはずだった未来を創るために、この時代に残ることを決意したのでした。未来に戻った遥は、徳川家康の青年期の新しい肖像画が見つかったニュースを読みます。その肖像画は葵そっくりでした。亡き元康を継ぎ、家康として太平の世を築けたようですね。

“一生懸命”になれない葵に“一所懸命”の精神を教え、何かを見出していた元康。無事に戦のない平和な時代を築いてくれましたよ。まさかの途中退場でしたが、本当に見事な生き様でした。命を懸けて守る価値がある、葵を信じた結果でした。三浦春馬さんの熱演も本当に素晴らしかったです。

原作の漫画とはほぼ別モノでしたが、テーマを持った作品でしたね。

漫画はもっと深く描かれており、高校生たちの活躍も目立ちます。気になる方は是非漫画もご覧になってみてはいかがでしょうか。勿論この映画もね!

それでは、また~!