こんにちは!ムビ8管理人のアイランドです!
本日は映画『新解釈・三國志』のみどころや感想などをご紹介していきます!
この映画のあらすじや予備知識も簡単にまとめておりますので、よろしければこちらもご覧ください!
(C)2020「新解釈・三國志」製作委員会 こんにちわ!ムビ8管理人のアイランドです! 本日は大注目映画『新解釈・三國志』を100倍楽しむために知っておきたい予備知識について簡単にご紹介していきます! まずは公式の予告編[…]
これぞまさに歴史的新解釈コメディ!
一般的に知られている三國志の世界観は「三國志演義」をもとにしたものがほとんですが、この映画ではそこに更なる新解釈を加えて、福田流の登場人物たちがそれなりに物語を進行しつつ、それなりにかっこよく三國志してくれます(笑)
観る人によっては、「こんなの三國志じゃない!」と思われるかもしれませんが、三國志にそこまで詳しくない私が観た感じでは非常に楽しめた作品でした!
物語は締まらない「桃園の誓い」から
劉備、関羽、張飛が義兄弟の契りを交わす、かの有名な「桃園の誓い」。
文字通り桃の木の下で誓い合ったのが通説で知られておりますが、この映画では撮影の都合上か、桜の木の下で行われることに!これに対して劉備が「なんで桃の木じゃないんだ」ツッコみますが、それに対して関羽が必死に弁解する姿にクスッとさせられました(笑)
そして一向に義兄弟としての契りを交わそうとしない劉備。肝心なところをはっきり言わずに何度もやり直しをさせられます。知的で人間性に溢れる存在として知られる劉備ですが、この作品ではやる気が無く、他人任せで適当な性格に新解釈されております(笑)
サクッと終わる「黄巾の乱」
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史実では「黄巾の乱」が三國志誕生のきっかけになったとあります。当時の王政に不満を持っていた民たちを扇動し、王朝に反乱を起こしました。この出来事がこの映画でも紹介されるのですが、その内容があまりにもサックりしていて、山田孝之の無駄遣い感が凄かったです(笑)
黄巾側は山田孝之さん演じる黄巾1名、あとは劉備・関羽・張飛とその他討伐軍のモブの方々という小規模な構成です。これといって派手な戦闘シーンがあるわけでもなく、戦をめんどくさがる劉備と、戦に関係ない顔の黄金比率について長々と語りだす黄巾というなんともシュールなシーンでしたね(笑)
後日談ですが、この山田孝之さんの黄金比率のくだりはアドリブであり、それに対し、鋭く突っ込んでくれる大泉洋さんに感動していたとかなんとか(笑)
貂蝉が男を惑わす「三角関の計」
三國志きっての超絶美女とされていた貂蝉。当時の大勢力であった董卓と、董卓軍に在籍していた三國志最強と言われていた呂布にハニートラップを仕掛け、三角関係を作り出し、董卓軍の仲間割れを狙った作戦がこの「三角関の計」です。史実では「連環計」ですが、これも新解釈されたのでしょうね(笑)
劉備がこの作戦を思いつき、この町一番の美女を連れてくるように趙雲(岩田剛典)に申し伝えます。どんな美女がやってくるのかとソワソワしながら待つ劉備一行でしたが、イケメン趙雲が連れてきたのは時代考証的美女(笑)貂蝉(渡辺直美)でした。この時代では渡辺直美さんのような女性が美女とされていたようで、それを再現しているようです。
劉備一行はダメもとで貂蝉を董卓軍に献上します。董卓はまだしも呂布のハートまでも奪う貂蝉のポテンシャルに一行は手応えを感じるのでした。三國志最強である呂布が、董卓と貂蝉がおいかけっこする姿を指をかじりながら嫉妬する姿が個人的にはツボでした(笑)
あれよあれよと仲間割れさせることに成功した貂蝉。呂布に董卓を殺させた後、不敵な笑みを浮かべ本当の姿を現します。渡辺直美の皮を脱ぎ、中からはなんと広瀬すずが!(笑) 「そんな醜い姿だったのか!」と吐き捨てる呂布は貂蝉を殺害。貂蝉は「私が美女と呼ばれる時代に生きたかった…」とそっと息を引き取りました。このシーンには思わずびっくり!ここでもまた名女優の無駄遣いがありました(笑) そりゃ予算超えますわな(笑)
フッ軽な「三顧の礼」
さあここで満を持して諸葛孔明(ムロツヨシ)の登場です。諸葛孔明は気難しい性格と聞かされていた劉備一行は、孔明を仲間にするためにシミュレーションを重ねます。「三顧の礼」とは目上の人が格下の者の許に三度出向くといった意味の言葉です。それで本気度と誠実さをアピールしようとしたわけです。
そして孔明の許へ到着。劉備一行は使用人に孔明はいるかと尋ねます、使用人は案の定、「彼は昼寝中です」と答えました。関羽は我々の誠意を試されているから帰るべきだといいますが、「だったら起こせばよくない?」と劉備。関羽と劉備が言い合っていると家から孔明が走ってきます。
「ごめん!昼寝してたわー!起こしてよー!」と孔明。本当に昼寝していたんですね(笑) 要件を察するとしきりに雇ってくれと言い出し、飲みの席とかで役立てますとかなんとかフットワークの軽さなどで自分を安売りする孔明に「本当にこの人があの天才の孔明なのかい?」と一抹の不安を抱える劉備一行でしたが、なんとか契約成立(笑)
頼りになる軍師を手に入れ、曹操軍との決戦に備えるのでした!
そして来る「赤壁の戦い」
さあいろいろあって曹操軍と対決することになった蜀呉連合軍!
途中で呉と連合を組む話がありましたが、長くなるので省きました!(笑)
さてエグい戦力差がある曹操軍は長江という川に大艦隊で押し寄せてきており、それを迎え撃つために準備を進める連合軍。
ここで「ネバギバッ☆」でおなじみ孔明の活躍が光ります。「10万本の矢を用意せよ」呉の周瑜(賀来賢人)からの無理難題に「3日間でやってやる」と安請け合いする孔明。曹操軍を襲うかのように見せ、無人の小舟に刺さりまくった曹操軍の矢を回収し、なんとか達成。次には冬に吹くことはない「東南の風」を吹かす約束をし、吹かなければ斬首となってしまうピンチに陥りましたが、こちらもギリギリのところでなんとか達成。
余談ですが、これまで孔明の裏で策を練っていたのは孔明の妻である黄夫人(橋本環奈)だったのでした。表向きは調子のいい孔明が、黄夫人の尻に敷かれてアドバイスを必死に貰う姿もお笑いポイントでしたね(笑)
これにより、曹操軍で蔓延していた病気が怖くて、戦いから逃げた勢いで宴会をしていた劉備一行が川に流した肉の油へ、呉軍が放った火矢が引火し大きな炎は東南の風に乗って曹操艦隊へ直撃。曹操軍は流行り病も相まって大打撃を受けました。この押せ押せの場面に、酒に酔うと別人(史実の劉備のような人格)になる劉備が意気揚々と再参戦します。「行くぞお前ら~!」と最後に美味しいところを持っていき、エンディングです!
まとめ
これぞ新解釈三國志!いや新解釈コメディ映画でしたね!映画館に笑いも多く、個人的にも普通に楽しめた作品でした!なんといっても豪華すぎるキャスト陣。福田組の佐藤二郎、ムロツヨシや名俳優の大泉洋、サプライズゲストが出演しており、それなりに真面目かつアクションシーンもある映画でしたが、史実から外れる部分も含めて、8割は笑いに寄せていましたね(笑)
それだけに三國志が本当に好きな方だと、つまらん!とか三國志じゃない!とかの感想が出てしまう部分もあったかと思いますが、あくまで福田流の「新解釈」なので大目に見て、純粋にコメディ映画として見るのが正解な気がしました(笑)
三國志を全く知らない!という方でも、西田敏行さんが演じる歴史研究家の語りやナレーション、ドラクエ風の地図で世界観を説明してくれていましたので、どなたでも問題なく楽しめるかと思います!
是非、映画館で上演されているうちにご覧になってみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、また!