注目キーワード
  1. 劇団四季
  2. Netflix

映画『約束のネバーランド』のあらすじ・感想【ネタバレ有】

  • 2021年2月14日
  • 2021年2月14日
  • 邦画

こんにちは!ムビ8管理人のアイランドです!

本日は映画『約束のネバーランド』の感想など紹介していきます!

本文にはネタバレを含みますのでご注意ください!

まずは公式の予告編をご覧ください!

作品情報

監督:平川雄一郎
キャスト:
原作:白井カイウ
エマ・浜辺美波
   出水ポスカ
イザベラ・北川景子
脚本:後藤法子
クローネ・渡辺直美 他

簡単なあらすじ

自然の中に建てられた楽園のような孤児院「グレイス=フィールドハウス」。そこで暮らす子どもたちは、母親代わりの優しいイザベラを「ママ」と呼んで慕い、いつか里親に引き取られる日を待ちわびている。年長者のエマ、レイ、ノーマンも、外の世界で待つ幸せな暮らしを信じていた。ある日、里親が見つかり孤児院を去ることになったコニーを見送ったエマとノーマンは、彼女が大切にしていた人形を忘れて行ったことに気づく。コニーに人形を届けるため、近づくことを固く禁じられていた「門」へ向かった2人は、そこで無残にも命を奪われ、食料として出荷されるコニーの姿を目撃する。彼らが楽園だと信じていた孤児院は、実は「鬼に献上する食用児を育てる農園」で、ママは「最上級の食用児を育てる飼育監」だったのだ。全てが偽りだったと気づいたエマたちは、孤児全員を引き連れた無謀ともいえる脱獄計画に乗り出す。

引用:https://eiga.com/movie/91873/

キャストの名演技に目が釘付け!

天才3人組(エマ・レイ・ノーマン)の織り成す演技は言わずもがなでしたね。

特にノーマン!ノーマンがノーマン過ぎてノーマンでした!(笑)イザベラはみんなのママだし、クローネはクローネだったんです!(笑)

つまり何が言いたいか、キャストの演技が神がかっているということ!

漫画の実写化と言えば、批判されがちな印象がありますが、この作品は原作の再現として大成功していると言えます!

渡辺直美演じるクローネの奇妙さと憎めなさ、北川景子演じるイザベラはまさに原作そのまんまでしたし、板垣李光人演じるノーマンはハマリ役すぎて、見入ってしまいました…。板垣李光人さんはまだまだ代表作は少ないですが、これを機に大きく羽ばたいていってほしいものですね!

浜辺美波さんも、実際の年齢とエマの設定年齢とかけ離れているにもかかわらず、元気で活発なエマを見事に演じ切っており、今後も役の幅が広がっていきそうです。レイに関しては想像よりハスキーというかイメージが違い、一部ではヘタクソなどと批判的な意見もありましたが、演じていた城桧吏さんは、撮影当時声変わりの時期だったそうで、声変わり後にアフレコで録り直したそうです!15歳という設定のレイには逆にリアルだったのかもしれませんね!

グレイスフィールドの子供たちもとても愛らしく、色々な意味で目が離せません!

原作から変更されたシーン

出荷年齢の引き上げ

原作では12歳が出荷年齢でしたが今作では16歳に引き上げられていました。キャスティングの影響でしょうか?浜辺美波が12歳はたしかに無理がありますかね。ただこの設定変更のおかげか、原作よりもエマとノーマンが大人びており、2人の頼れるお兄さんお姉さん感を感じました。2人の存在感がより際立つ形となりました。

ノーマン出荷時の謎の男の存在

原作ではこの男(ミネルヴァの弟)の存在はもっと後でわかります。この時はノーマンが「えっ…?」と言うだけで何者かはわからないはずでしたが、映画ではこの出会いが描かれ、鬼との協定の話や食用児を救うものが世界にいることを明かします。演じたのは松坂桃李でした。このシーンは続編への布石か、今作で完結させるための情報の補足のためか。一部ファンの間ではローランドみたいだと話題になっていました(笑)

農園からの脱獄シーンでのイザベラとの対峙

原作ではエマたちが逃走したのちに残されたロープを発見し、「ただ普通に愛せたらよかった」「行ってらっしゃい、気をつけてね」「願わくば、その先に光がありますように」と呟くシーンのみでした。映画版では、エマたちが壁から向こう岸に渡る場面に追いつき、「逃げるなら、このロープを切る!」と対峙するシーンに変更されました。これによって見ごたえあるクライマックスに演出されており、イザベラの母としての優しさや苦悩を感じることができました。

その他いろいろ

原作にあったシーンがことごとくカットされており、中には今後の物語への伏線となる重要シーンもカットされ悲しむファンも多かったようですが、こればかりは仕方ないですよね…。漫画で言えば5巻あたりまでの話ですので全て再現したら、とんでもない上映時間になるでしょう。もっとたくさん知りたい!という方は原作を読むことをお勧めします。20巻で既に完結しており、農園脱出後から世界のスケールが大きく広がりますので、見どころも多く、傑作漫画となっております。映画の続きから見たい方は5巻から読んでみてはいかがでしょうか。

アイランドの感想まとめ

この映画はまとめると

  • 豪華キャスト陣の名演による原作の再現
  • 最後まで諦めなければ道は開けるという強い意志
  • 善と悪では表せないエマとイザベラの対峙シーン追加によって演出される物語の深み

上記のような感じになります!

冒頭でも触れた豪華キャスト陣による原作の再現は素晴らしかったです。それに加え、グレイスフィールドや鬼の再現度も高く、物語に没入できる形となりました。そしてなんといっても、エマたちの最後まで諦めなければ道は開けるという強い意志は、観る方に勇気を与えてくれました。これは原作を読めば読むほど感じます。興味があれば是非こちらも最後まで読んでいただきたい。若干話が逸れましたが、最後のシーン変更。これは私的にはアリだと思っています。これはイザベラの愛情が本物であるにも関わらず、このことを子供達には伝えられず歪んだ愛と捉えられてしまい別れてしまった原作とは違い、お互いの気持ちをぶつけ合います。これによって双方のわだかまりが解け、善悪では表せない物語の深みの余韻に浸るラストシーンへと繋がるのです。迫力のある対峙からの、イザベラの愛に気が付くことができたエマたちの笑顔は、映画ならではの名場面と言っていいでしょう!

実写映画化は大成功!原作も是非読んでみてくださいね! それでは、また~!